2017年9月8日 更新

5つの世界ランキングで見る日本の女性の働く環境(2016年11月時点最新版)

日本では女性の活躍が叫ばれていますが、世界と比較すると日本の女性の活躍はどの程度進んでいるのでしょうか?それを知ることのできる世界の5つのランキングをご紹介します。

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2016年は、日本ではとりわけ「女性の活躍」が叫ばれた年となりました。
それは、まだまだ日本は女性が活躍できていない国であることの裏返しでもあります。
今現在、日本の女性はどのくらい活躍できているのか? それをうかがい知ることができる世界のランキングをまとめてご紹介します。

 

 

「雇用アウトルック 2016」女性就業率ランキング(OECD(経済協力開発機構))

・調査機関:OECD(経済協力開発機構)
・調査概要:OECD加盟34か国の近年の雇用市場の傾向や今後の流れについてまとめたもの。2016年版。

【25〜54歳の女性就業率ランキング(トップ10)】
1位 アイスランド
2位 スウェーデン
3位 スイス
4位 ロシア
5位 リトアニア
6位 ノルウェー
7位 オーストリア
8位 スロベニア
9位 ドイツ
10位 デンマーク

日本は72.7%でトップ10圏外の23位となっています。OECDの平均67.4%よりは上回っていますが、まだまだ改善の余地があるようです。

OECD Employment Outlook 2016 - Books - OECD iLibrary

OECD Employment Outlook 2016 - Books - OECD iLibrary
This 2016 edition of the OECD Employment Outlook provides an in-depth review of recent labour market trends and short-term prospects in OECD countries. Chapter

 

女性管理職比率ランキング(ILO(国際労働機関))

・調査機関:ILO(国際労働機関)
・調査概要:世界128か国の2012年のデータより算出した、女性管理職の比率をランキング化したもの。

【ランキング(トップ10)】
1位 ジャマイカ59.3%
2位 コロンビア53.1%
3位 セントルシア 52.3%
4位 フィリピン47.6%
5位 パナマ47.4%
6位 ベラルーシ46.2%
7位 ラトビア45.7%
8位 グアテマラ44.8%
9位 バハマ44.4%
10位 モルドバ44.1%

世界全体の傾向として女性の社会進出は増加傾向にあるにも関わらず、管理職の女性の割合が男性を上回るのは上位3か国のみと、女性の管理職登用がまだまだ進んでいないことがこのランキングからうかがえます。
ちなみに日本は11.1%で96位と最下位に近い結果となっています。女性の管理職登用はこれから取り組むべき課題のひとつと言えそうですね。

ILO Women in Business and Management

ILO Women in Business and Management

 

「Women in business」女性管理職比率ランキング(国際会計事務所グラントソントン)

・調査機関:国際会計事務所グラントソントン
・調査の概要:世界の企業トップ5,520人へのインタビューをもとに作成。2015年7-12月実施。

【ランキング(トップ10)】
1位 ロシア45%
2位 フィリピン39%
2位 リトアニア 39%
4位 エストニア 37%
5位 タイ 37%
6位 インドネシア 36%
7位 ラトビア 35%
8位 ポーランド 34%
9位 中国 30%
10位 イタリア 29%

【ランキング(ワースト10)】
1位 日本 7%
2位 ドイツ 15%
3位 インド 16%
4位 アルゼンチン 18%
4位 オランダ 18%
4位 メキシコ 18%
7位 ブラジル 19%
8位 ニュージーランド 19%
8位 アイルランド 19%
10位 トルコ 20%

ILOの女性管理職比率ランキングでも日本はかなり下の方にランクインしていましたが、こちらの調査ではなんと最下位という残念な結果となりました。
日本では管理職の女性の割合は低いものの、一般社員や独立して働く女性の比率はかなり増えています。今後はそういった実力ある女性がどんどん管理職登用されていってほしいですね。

Grant Thornton Women in Business

Grant Thornton Women in Business

 

「ジェンダーギャップ指数」ランキング(世界経済フォーラム)

・調査機関:世界経済フォーラム
・調査の概要:世界145か国を対象に「経済活動への参加と機会」「教育達成」「健康と生存率」「政治的発言力」の4項目からジェンダーギャップ(男女の差)を数値化し、差が小さい国から順にランキングしたもの。2016年版。

【ランキング(トップ10)】
1位 アイスランド
2位 フィンランド
3位 ノルウェー
4位 スウェーデン
5位 ルワンダ
6位 アイルランド
7位 フィリピン
8位 スロベニア
9位 ニュージーランド
10位 ニカラグア

日本は111位と、前年の101位よりさらにランキングが下がる結果となりました。
「経済活動への参加と機会」「教育達成」「健康と生存率」「政治的発言力」の4項目からなるこのランキングですが、日本は「健康と生存率」以外は低い位置にいます。労働機会の平等の他にも、教育や政治への参加についても改善が必要なことが見えてきますね。

The Global Gender Gap Report 2016

The Global Gender Gap Report 2016

 

「ガラスの天井」ランキング(英国誌「エコノミスト」)

・調査機関:英国誌「エコノミスト」
・調査の概要:世界29か国を対象に、女性が働きやすい国を「高等教育を受ける機会」「労働参加率」「賃金格差」などの10項目に加え、今年から男性の育休取得率も加えてランキングしたもの。2016年版。

【ランキング(トップ10)】
1位 アイスランド
2位 ノルウェー
3位 スウェーデン
4位 フィンランド
5位 ハンガリー
6位 ポーランド
7位 フランス
8位 デンマーク
9位 ニュージーランド
10位 ベルギー

日本は29か国中27位という結果となりました。
上位国に比べ、男性の方が学歴、上位職に就く割合や賃金が高いのです。
残念ながらアメリカ大統領選に敗れてしまったヒラリーさんも「ガラスの天井(女性がキャリア形成する上で妨げとなる目に見えない壁)」をなくしていこう!と訴えていたとおり、日本でもこの天井がなくなる日を目指していきたいですね。

Daily chart: The best—and worst—places to be a working woman | The Economist

Daily chart: The best—and worst—places to be a working woman | The Economist
The glass-ceiling index

日本は下から3番目!2016年版働く女性にとってベストな国ランキング - くらしと仕事

日本は下から3番目!2016年版働く女性にとってベストな国ランキング - くらしと仕事
29か国すべてのランキングを知りたい方はこちら

 

まとめ

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以上、5つのランキングをご紹介しました。
働き方改革を始めとする様々な施策の結果、日本の状況は変化していくのか、『くらしと仕事』ではこれからも注目していきたいと思います。

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