2016年8月3日 更新

子どもと楽しむ「絵本の世界」【自由大学「未来をつくる子育て」講義レポート3】

自由大学の講義「未来をつくる子育て」の受講レポートです。 第3回目は、絵本家の広松由希子さんが「世界観が広がる」絵本の楽しみ方について教えてくださいました。

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第3回目の講義は「子どもと読む」というテーマです。この回では、子どもと一緒に楽しむ絵本について考えました。

ゲスト講師は、絵本家の広松由希子さんです。広松さんからは、心がなごむ絵本の選び方や、絵本のことを仕事にするまでの経緯についても伺いました。

お気に入りの1冊を紹介

まずは、受講生が、自分もしくは子どもの「お気に入りの絵本」について、好きな理由や絵本のストーリーを話しました。

その合間に、子どもの月齢に合わせ、広松さんが持参された20冊以上の絵本の読み聞かせをしてくださり、それぞれの絵本の背景や楽しみ方も教えていただきました。

絵本の中には凝って作ってあるものもあり「ストーリーに合わせた文字の配置や空間の使い方などを見て楽しむ」というレイアウトの良さを感じる方法や「巻物形式で絵本そのものでも遊べるもの」など、読み聞かせ以外にも何通りも楽しみ方があるという新たな発見ができて面白かったです。

また、読み聞かせがはじまると、それまで自由に遊んでいた子どもたちが絵本に寄ってきて、楽しそうにニコニコ聞いていたのも印象的でした。

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子どもと共に絵本の世界を楽しむ

本が大好き!な子になる読み聞かせのコツ

「赤ちゃん絵本は『どうぞ・ありがとう』『いないいない・ばあ』など気持ちの良い2拍子になっていて、言葉が繰り返される、だからもう一回!(読んで)となる。
子どもが絵本というものをまだ分からなくても、あぁ良い気持ちだなというのがまず分かるところから入ると、絵本が好きになる」

「しつけようとか何か教え込もうという企みがあるところから入ると、子どもはけっこう鋭く『絵本を読むとは何かそういうものなんだ』とインプットしてしまう。
うれしい気持ちになるものだと思うことが大事」

「歌とか音で気持ちよくなること、それが絵本に触れる段階ではすごく良い」

こんなことを、広松さんが絵本の紹介をしながら、教えてくださいました。

月齢が低いうちは、読み聞かせをしても効果があるのかななどと思ってしまいがちですが「リズムよく楽しんで読んだら良いんだな」と知ることができて良かったです。

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子育て中のリラックスタイムに

「イライラするとき、絵本を読んで気持ちを落ち着ける。絵本を読むことで母親の方が落ち着いてきて、穏やかな気持ちになれる」それも「絵本の大きな役割の一つ」と、広松さんは言います。

「お母さんが楽しいと子どもも楽しい」という言葉を忘れずに、絵本の読み聞かせを通して、気持ちをリフレッシュさせ、言葉だけでなく、雰囲気や気持ちも伝えるコミニュケーションの一つとして大切にしたいなと思いました。

新しい世界に出会うには、どんな本を選ぶ?

「一番大事なのは、まずお母さんである自分が好きな本、読んで良い気持ちになる本」と広松さん。その上で相手である子どもの年齢などを考えて選んでほしいそうです。

「親が好きな本で5年後10年後読んだときに、また違った深さ、理解ができる絵本がある。そのとき子どもが好きで飛びつく本だけが良い本というわけではなく、何度でも出会えるというタイプの絵本を本棚に混ぜておくのも良いんじゃないかな」とのことです。

ずっと持っていられる絵本、人生の節目で読み直すことで成長を感じられる本というのも素敵だなと思いました。

さらに、「新しい絵本は年間千冊ぐらい出版されている。作者が今の時代の親子や文化に向けて書いた本にも目を向けてほしい」ので、広松さんの著書である『きょうの絵本あしたの絵本2001から2012の新刊案内』も参考に選んでみてくださいとのことでした。

「より良いものを」という親心から、発刊して2,30年経つベストセラーの中から選んでしまいがちでしたが、子どもが影響を受ける今の時代の空気感も大事にしたいなと思いました。

人生で大事な4つの自分軸を洗い出す

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広松さんが専業主婦を経て絵本の仕事をするようになったのは、自分にとって大事なことを言葉にして書き出したことからだそうです。

「子育てをしている中で、全然寝ない子だったというのもあり、自分の時間が全く取れなかった」あるとき、ふと目にした本を参考に「まず、自分にとって大事なものを書き出してみよう」と思ったそうです。そして、「50個ぐらい出た中で子どもが小さい時はできないものを削っていった、そしたら4つだけ残った」それが「こども・えほん・しごと・あそび」だったそうです。

「旅行ができなくても、友達との時間が取れなくても、私にとっての大事はこれなんだ、私の時間の中でやれることをやろうという気持ちになった」「それでなんとなく絵本の周りをうろうろしていた」という広松さん。

受講生の中でも、どうやって仕事を再開したのかについての話は関心が高く、自分にとって大事なことを明確にし、できることをコツコツと積み重ねて今がある姿には、とても勇気をもらったという声が多く聞かれました。

今できることを楽しみながら

「絵本はちゃんと読まなければ!」とか「知育の一環で読み聞かせをしよう」など、肩に力の入った状態でなく、「シンプルに自分が好きな絵本をリラックスして読んで良いんだ!」「もっと絵本の世界を楽しむもう!」という気持ちになりました。

また、自分にとって大事なことや好きなことを明らかにし、言語化して日々意識することで、小さくてもできることを地道にやっていこうと思いました。

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