2017年4月14日 更新

クラウドソーシングで「自分らしい働き方」ができているのはどんな人たち? Lancer of the Year 2017レポート

表彰されたフリーランサーの経験やノウハウが語られました

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仕事に振り回されず、好きな場所で自由に働く

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クリエイターの仕事は、都会にいないとできないわけではありません。プライベートを充実させるために、東京を離れたウェブデザイナーのヒカゲヒトミさんは、「I・Uターン賞」を受賞。去年に引き続き、2年連続受賞となりました。

ウェブ制作会社を渡り歩き、すでにフリーランスとして活躍していたヒカゲさんですが、「いつからか、東京で働き続けることへの息苦しさと、若い世代に追い越されていく恐怖を感じるようになった」そう。そこで、「愛犬とゆっくり暮らしたい」と考え、2014年に北海道へ移住。北海道を選んだのは、「完全に思いつき」というヒカゲさん。

「東京には仕事があふれていますが競争相手も多く、抜きん出るためには、人一倍の努力が必要です。生活のために仕事をするのではなく、『仕事のために生活をしている』状況に疲れてしまいました」と語る彼女ですが、移住後はそれまで感じていた疲労感や息苦しさから開放され、その結果、東京にいた頃よりも仕事が増えたそうです。

「私にはウェブデザイナーとして特別な能力やセンスがあったわけではありません。それでも仕事を続けているのは楽しいから。100人いれば100通りの迷いや悩みがあると思いますが、ひとつひとつを乗り越えていくことが自分の自信につながると思います」

働く場所を問わない働き方は、高齢化社会による介護問題や少子化による労働者不足が深刻化する日本で、もっとも注目されていることではないでしょうか。今後、こうした働き方が充実することで、「仕事がしたいのに辞めなければならなくなった」という人たちが減っていくことを期待したいと思いました。

 

クライアントとの関係性がカギ。クラウドソーシングを使った働き方のコツ

授賞式後は、歴代受賞者を迎えてのパネルディスカッションを開催。現在もLancersで活躍中のライター・鈴木直人さんとHTMLコーダー・今村優さん、2年連続受賞となったヒカゲヒトミさんの3人が、「現在のフリーランスの実態」をテーマにそれぞれの経験や思いを語りました。

 

クラウドソーシングを選ぶ理由

ランサーズが実施した「フリーランス実態調査2017」によると、副業者なども含む広義のフリーランサーは年々増えており、現在日本には1000万人以上いるそうです。その中でも、「クラウドソーシング」という時代に先駆けた働き方を始めたのはなぜなのでしょうか。
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約4年前からLancersで仕事を始めたという鈴木さんは、自身の病がきっかけだったそう。 「病を抱えながら社会とつながっているためにはどうすればいいだろうと考えた時に、友人から『ライターという仕事があるよ』というアドバイスをもらいました」とのこと。

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2年半前から働き始めた今村さんは、ウェブ制作会社の会社員から転身。「夜遅い帰宅や、休日出勤が当たり前という働き方をなんとかしたかった。そこで、スキルを活かしてHTMLコーディングを始めてみよう」と思い立ったそう。

 

収入や受注量を増やすノウハウ

きっかけはさまざまですが、かなり早い段階からクラウドソーシングでフリーランスを始めた3人。収入や仕事の量、内容など、納得いく状態になるまでにはどんな工夫があったのでしょうか。

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それまでライター業は未経験だった鈴木さん。最初の仕事は「単価の安い仕事がメイン」だったそう。「時間と収入が合わなくて、モヤモヤしていたことも。ライティングの経験がありませんから、実力もないわけです。そこで、時間や収入を気にせず、ひとつひとつの仕事を納得がいくようにとことんやろう、と切り替えました」とのこと。その後は徐々に効率が上がっていき、収入も比例して上がっていったそうです。

一方、「初めの頃は、受注の少なさで苦労した」という経験者の今村さんは、「実績を上げることを重視して取り組んだ」と言います。それは、「発注側であるクライアントの立場で考えたら、実績の有無が受注するかどうかの判断に大きく関わると思ったから」だそうで、「そのため、得意分野以外の仕事も、積極的に行うようにしていました」とのこと。

 

(次ページ:大切なのは自分が納得できる働き方であること

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ヤマウチカズヨ ヤマウチカズヨ