2017年7月22日 更新

ベビーシッター・家事代行・写真販売サービスの女性社長3名が語る起業の秘訣

女性起業家3名によるパネルディスカッションが行われました

250 view

将来は起業したい、会社員だけど副業でもっと稼ぎたい、会社の仕事以外に何かやりがいをもって取り組めるものを探している――。 そんな方へのアドバイスがたっぷり詰まった「女性起業家サロン オフラインイベント」が6月に開催されました。このイベントでは、CtoC・シェアリングエコノミーによって社会を変えようとする女性起業家3名によるパネルディスカッションが行われました。

【パネラー】
経沢香保子さん
1時間1000円からのベビーシッターサービスをスマホで24時間予約できる「キッズライン」を運営。オンラインサロン「女性起業家サロン」主催者
江藤美帆さん
スマホの写真素材が売買できる「Snapmart(スナップマート)」を運営
和田幸子さん
1時間1500円からの家事代行マッチングプラットフォーム「タスカジ」を運営

起業の決断と実行に至った経緯

 (11818)

和田: もともと起業はしたいと思っていたので、退職は2週間ぐらいで決めました。35〜37歳のとき、この先のキャリアをどうするかすごく悩んでいたんです。そのとき、上司の方から「和田さんは起業とか向いていると思うから、考えてみたら?」と言っていただいたんです。それからずっと起業のテーマを探していたのですが、私は家事が苦手だということと、共働きで家のことがぐちゃぐちゃだったということがあって、家事代行サービスに興味を持ったんです。実はそれまで、BtoBの事業で起業することをイメージしていたので、家事という全く違うサービスを扱うことに一瞬迷ったんですけど、「やる!」と決めて退職しました。

江藤: 私は2回起業しているのですが、1回目のときは個人事業主から始めて、事業拡大とともに法人化しました。その後、38歳のときに初めて会社員になり、社内のインキュベーション組織(起業家を育成する組織)で自分の事業を作りました。2回目の起業をしたのは、その事業が親会社に譲渡されるときだったので、何か決心して起業したというよりかは、流れに乗ってきたという感じです。

 

女性起業家ならではのメリットや工夫

 (11821)

経沢: 女性起業家のメリットは大きく2つあると思っています。1つはレアであるということ。どこへ行っても、かなり注目を集めやすい。最近は、サービス提供者もクライアントも女性というマーケットで起業する方も増えてきていますが、女性がいないマーケットに行った方があなたの価値が上がる、というのは頭の中にイメージされたらいいかなと思います。
もう1つは、教えてもらえるというのが凄く大きいです。私は起業したときから男性とは戦わない、というスタンスをとっています。分からないことがあったらいつでも教えてもらえる空気を作っています。その代わり、絶対成功することでリターンを保証してきました。ただ、残念なことにそのリターンを返せない人は非常に多いです。会社の伸びや、目指しているものを数字で語り、結果を出すということにコミットしないと、遊びで会社をやっていると思われてしまいます。その点を注意して欲しいなと思っています。

 

結婚や出産などのライフイベントとの両立方法

 (11824)

和田: 重要なのはパートナーの巻き込みかなと思っています。彼がいるから何の心のこだわりもなく出かけることができています。
家事や育児、精神面含め、いかに夫にサポートしてもらえるかを考えました。「サポートしている俺、かっこいい!」と思ってもらえるように、私は事業の状態をフィードバックしています。売上がこれぐらいになった、とか、こういう課題があるんだけどどうしたらいい? という相談を、喧嘩にならないレベルで共有しています。そのため、「俺がサポートしているから事業が成長している」と思ってくれていると思います。
また、サービスが成長すれば収入がもっと増えるので、家庭の将来のために使っていこうねといった話を二人でするようにしています。そうすることで、二人の目標が一つになり、よりサポートしてもらいやすくなっています。

江藤: パートナーの理解って凄く大事だな、と思っています。私は実は3回結婚しているんですが、最初の旦那さんはどれだけ頑張って説明しても理解してくれませんでした。今の旦那さんは説明を何もしなくても、自分のありのままを受け入れてくれるので、本当にパートナー選びは重要だなと。

経沢: 起業家の人におすすめしたいのは、体力・精神力を常に高める努力をすることです。決断力やスピード感、どれだけ行動できるかといったことが社長の第一の仕事だからです。私は体力や精神力が弱かったので鍛えてきました。その結果、出産後もすぐに現場に戻ることができたんです。
これは決して社員に押し付けるとか、真似をして欲しいということではありません。ただ、社長というのは、常に社員に他の社長と比べられているものだと思った方がいいです。もし名だたる経営者の方について行くような社員を採りたいのであれば、どういう経営者であるべきか、自分を客観視した方がいいと思います。

 (11826)

今後ますます増えると予想される女性起業家。上場・非上場企業147万社のうち、7.69%が女性社長で、その割合は毎年増加傾向だという帝国データバンクの調査結果もあります。(2017年4月末時点。企業概要データベース「COSMOS2」に登録されたデータより)
起業まで至らずとも、冒頭で触れたように副業や、何かやりがいを持って取り組めるものを探している方にとっても、3名の女性起業家の決断力・計画力・実行力は取り入れるべきエッセンスが盛りだくさんだったと感じました。

この記事を読んだ人におすすめ

20代、これからの働き方に必要なこととは? スタートアップで活躍する先輩に学ぶ

20代、これからの働き方に必要なこととは? スタートアップで活躍する先輩に学ぶ

FOVE CEOの小島由香さん、Retty 経営企画室長の奥田健太さんを迎えたイベントの様子をレポートします
好きなことはぜんぶやろう!人生100年時代を生き抜く「一人多職」の実現法

好きなことはぜんぶやろう!人生100年時代を生き抜く「一人多職」の実現法

パラレルキャリア、複業とも言われる「一人で多くの職業を持つ」という生き方はどうやったらできるのでしょう
篠原 舞 | 684 view
定住しない働き方を実践する人たちへ聞く、移住にまつわるQ&A

定住しない働き方を実践する人たちへ聞く、移住にまつわるQ&A

ユニークなくらしのきっかけ、家族の協力や仕事の見つけ方が語られました
実践者4人のちょうどいい「移住」とは? 定住しない暮らしと働き方

実践者4人のちょうどいい「移住」とは? 定住しない暮らしと働き方

週末だけ、各地をあちこち、毎週行き来……、移住にも様々なやり方が
自分らしいキャリアをどう描く? Willから始まる、働き方・生き方

自分らしいキャリアをどう描く? Willから始まる、働き方・生き方

起業やパラレルキャリアの経験が語られました
篠原 舞 | 958 view

この記事のキーワード

この記事のライター

篠原 舞 篠原 舞