2017年3月24日 更新

完璧なロールモデルはいない。関わる人達から素敵なカケラを集めよう〜販売女子の未来の見つけ方〜

仕事は楽しいけれど、将来に不安を抱える「販売女子」たちが集まりました

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「10年後の未来が見えていますか?」そんな講師の言葉にグっと心を掴まれる人たちがいました。仕事と生活の両立や、未来に不安を抱える販売職の女性たち。「販売女子」は輝く未来をどのように見つけていくのでしょうか?

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やりがいには満足。しかし孤独な戦いに不安が

2月某日、女性のための求人・転職情報サイト「とらばーゆ」主催の「販売女子の未来を語る会」が都内で開催されました。集まったのはアパレル系やサービス業など接客を中心とする会社で働く女性約20人。「販売女子」特有の悩みもあるといいます。いったいどのような悩み、問題があるのでしょうか。

「とらばーゆ」編集長 福中咲子さん

「とらばーゆ」編集長 福中咲子さん

「『とらばーゆ』編集部が実施したアンケート調査によると、販売業界の女性たちは仕事や職場での人間関係への満足度は高いのに、結婚や出産などを考えると働き続けるという未来図が描きにくいという悩みを抱える人が多いという結果が出ています」と話すのは、このイベントを企画した「とらばーゆ」の編集長 福中咲子さん。

店舗での販売、接客といった職種は、比較的若い年齢の段階から店長など責任のあるポジションを任されることも多いため、やりがいは高いというのです。一方で、店舗によっては、自分以外は全員アルバイトという状況も少なくありません。アルバイトの人たちを束ねながら、店舗全体の指揮をとり、営業成績も意識しながら仕事をするのは孤独な闘いでもあります。

「自分一人が正社員という場合もあります。こうなると、職場では相談できる相手もなかなかいません。結婚、出産といったライフイベントと仕事の両立をしているロールモデルを見つけることも難しい状態です。将来に不安を抱くのは当然のことだと思います」(福中さん)

働くモチベーションを保つには、同じような立場の人との交流が必要だと考え「とらばーゆ」は「販売女子の未来を語る会」を企画、会社の垣根を超えた交流の場を作り出すことにしたそうです。

「社内だけの場合、いい意味でも悪い意味でもその会社の社風のようなものが出てしまい、本音で話せない、聞けないところがあるかと思います。参加者の方の声を聞くと、『違う会社の人と交流することで見えるようになることも多い』と言われる方もいらっしゃいました。他社の販売女子の皆さんと係わることで、それぞれが何か気づきを得て自社にフィードバックし、明日からのモチベーションに繋げていただければと思っています」(福中さん)

 

人生100年時代へ。くらし方、働き方の未来図の描き方

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「販売女子の未来を語る会」ではモチベーションを上げるための講座が行われました。

「10年後の自分はこうなっている! ということが描けている方、プライベートでも仕事でもかまいません、いらっしゃいますか?」との講師の問いかけに会場で手を挙げたのはたった一人。第一部のセッションで自己分析を終えていた参加者たちでしたが、各テーブルともこの質問にはなかなか手があがりません。

この日、講師を務めたのは元リクルートジョブズ執行役員で、子育てしながら働きやすい世の中を共に創る「iction!プロジェクト」推進事務局長などを歴任してきたWill Lab代表の小安美和さん。「人生100年時代と言われています。60歳までの人生プランでも足りないくらいです」と話し、参加者に人生の時間軸を伸ばしてビジョンを持つことを勧めます。

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その日の売上、月間売上、前年度比など、とかく短いスパンの数字に気をとられがちの販売女子たちにとって、この話は目からウロコ。さっそく講師の誘導で自分の将来設計を考え始めました。

仕事、プライベートの二つの領域について、同じ時間軸を使って考えていきます。30代、40代、50代、60代、70代…それぞれの空間に文字が刻まれていきました。10年後の未来図が描けている人がたった一人だったのが嘘のように、参加者の手は止まりません。わずか10分の書き込みタイムでびっしりと書きだす参加者も多くいました。

「やっていただいてわかったと思いますが、みなさん意外とやりたいことがあると思います。会社、組織の中では『これやりたい!』と手を挙げた人に仕事が行きます。『やりたいけど…』という人には残念ながらその仕事はきません。やりたいことがあるのならぜひ口に出してほしい」と小安さんは参加者を激励しました。

短いスパンの目標設定は短距離走に近いもの。しかし、人生100年時代を迎える今、短距離走ではもったいない時代に入っています。長距離ならば走り方も変わるはずです。遠くの未来が見られるようになれば、その時の悩み、不安は小さなものに思えるかもしれません。

「自分にとって完璧なロールモデルなんていません。たくさんの人の中からそのカケラを集めて、自分なりのロールモデルをつくればいいのです。他者との交わりから、素敵なカケラを集めてください」小安さんのエールに参加者たちの顔から笑みがこぼれました。

後編では、参加した「販売女子」のみなさんに講座を通して感じたこと、学んだことを伺います)

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宮本さおり 宮本さおり