2017年4月5日 更新

保育園ではなくキッズスペース付きのコワーキングスペースを選択した理由~フリーライター伊藤紘子さんの場合~

フリーライターとして活躍する伊藤紘子さん。お子さんと一緒にキッズスペース付きのコワーキングスペースを利用して仕事をしています。一時は保育園への入園も考えていたという伊藤さんに、今の働き方を選んだ理由を伺いました。

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「夫に、Hatchは(伊藤さんとお子さんの)2人とも預かってくれているねと言われるくらいです」。落ち着いた雰囲気でありながらユニークなトークで場を和ませてくれる伊藤紘子さんは、600人以上のインタビュー取材実績をお持ちのフリーライター。
子どもを預ける場所として「Hatch Cowork+KIDs」を選んだ経緯について伺いました。

フリーライター 伊藤紘子さん

「Hatch Cowork+KIDs」ってこんなところ

Hatch Cowork+KIDsの利用頻度、時間帯は?

ここはキッズスペース付きのコワーキングスペースで、会員は24時間この場所で仕事ができます。

オプションとして週5または月8回までの保育補助サービスが選択でき、私は子どもが6か月の頃から週5で利用しています。保育時間は11時~16時。10時頃に来て仕事の準備をするようにしています。

男性がお子さん連れで来たり、夫婦で通われている方もいらっしゃいますよ。2~3ヶ月から通っているお子さんもいます。

利用スケジュールは事前に伝えていますか?

スケジュールがわかった時点で口頭やメールで伝えています。

「明日行けるようになった」、「発熱で今日お休みします」など、急な変更にも柔軟に対応してくれるので助かっています。

コワーキングスペースはどのような方がいらっしゃいますか?

フリーランスや起業家の方などが多いですね。

お子さんが保育園へ入園した後も、引き続きコワーキングのみで利用している方もいらっしゃいます。「自分の子どもと触れ合う時間が減ってさみしいから」と言って子どもと遊んでくれたりもするんですよ。

キッズスペースの様子
キッズルームの子どもたちは、保育補助スタッフさんとお食事中でした

Hatch Cowork+KIDsに来ているときは、どんなお仕事をしていますか?

原稿執筆や電話取材の他、クライアントのサイト管理、ライターさんの取りまとめなどもしているのでその原稿チェックなど。月末は請求・支払い業務もあります。

打合わせが入ることもあるのですが、場所が赤坂とアクセスもいいのでこちらへ来ていただけることも多く、相手先に出向くことが少なくなったのは一つのメリットかもしれません。

子どもを預けたまま外出ができないので、取材のときは区の一時保育を利用したり、シッターさんや家族の力を借りたりしています。

お子さんの過ごし方を教えてください。

11時に朝の会が始まって、絵本を読んでもらったり、自由に遊んだりしています。

保育補助スタッフさんもご自身のお子さんを連れて来られるので、10時に近くの公園で待ち合わせして外遊びしてから来ることもありますよ。

ランチをしてお昼寝をし、午後は音楽や体操、塗り絵、お絵かきなど、日替わりプログラムでいっぱい遊んでいます。

 

ほかの保育サービスとのちがい

最初は保育園に預けようと思っていたそうですね。

そうなんです。Hatch Cowork+KIDsを利用するきっかけは、認可保育園へ申し込むときに役立つといわれている受託証明書(ほかの保育施設へ預けているという実績を証明するためのもの)をいただけるということだったんです。

でも、利用していくうちに私も問題なく仕事ができているし、子どもも環境に慣れてなついている。「このまま継続するのがいいのではないか」と思うようになりました。

どういうところに良さを感じたのでしょう?

小さい子どもの近くにいながら働くというのが今しかできないことですし、スタッフさんと密にやり取りができることですね。

もちろんほかの保育施設でも連絡帳などで細かな連絡はできるのですが、これまで保育園や幼稚園で働いた経験があるプロのスタッフの方に、子育ての情報やノウハウなどを聞けたりするのも貴重です。

ランチ時やイベント時など、コワーキングの利用者同士で会話することも多くて自然と仲良くなれます。今度、みんなでプロ野球を見に行く計画もたてています。

フリーライター 伊藤紘子さん

みなさん仲良しなんですね。

子どもを連れてくるかどうかということと関係なく、通いたいコワーキングです。

フリーランスはひとりで黙々と作業することも多いと思いますが、コワーキングならほかのフリーランスや起業家の方と仕事に関する情報交換ができるので、私にとってもベストな環境だと思っています。

魅力的な事業をされている会員さんが多く、取材させて頂いたり人を紹介してもらったりもしています。

お子さんがそばにいて仕事に集中できないということはないですか?

スペースが分かれているので、普通に働くのと変わりないと思います。むしろ私の集中力が切れたときに見に行って息抜きをするくらい。

言い方として正しいかわかりませんが「預けて仕事している」という罪悪感はないですし、逆に子どもが楽しそうに遊んでいるのを見ていると本当に幸せな気持ちになります。

保育園に預けてもっと長時間働きたいとは思わなかったですか?

出産前は、昼は取材や打合せが入り、その移動中や夜中、土日に原稿を書く日々で、正直「これでいいの?」という気持ちがありました。

だからこそ今が働き方を変えるチャンスだと思うようになり、仕事もできて子どものそばにもいられるこの環境は私にとって魅力的な場所でした。

夫も私が充実しているのを見て「まるで2人を預かってもらっているみたい」と言ってます(笑)。

キッズスペースの様子を見る伊藤さん
コワーキングスペースからキッズルームの様子が見えるようになっています

 

 

増えるワーキングマザーの選択肢

今後の働き方のプランを教えてください。

オファーをいただく一つひとつの取材と原稿を大切にしながら、仕事のクオリティをさらにあげていきたいです。

今後のこと、先のことは具体的に決めていないかもしれません。子どもの成長や家族の状況も含めて、その時点になったら考えようかなと思っています。

こういったスタンスでいられるのも、この仕事ならではというか、いろいろな選択肢、考え、スタイルを選んで、柔軟に働く。それがフリーランスのメリットなのだから、そこは子どもと共有していきたいな、と思ったり…。難しいですが。

出産後も休まずにずっと働いてきた分、家族で長期休暇をとろうか、なんて計画したりしています。

フリーライター 伊藤紘子さん

最後に、子育てしながらもっと働きやすい社会になっていくにはどんなことが必要だと思いますか?

保活においては、区や市など行政による提出書類やルールの違いなどを情報交換したり、もっとこうした方がいいと声をあげることは大切だと思っています。

私もそうでしたが、フリーランスは産後すぐに仕事を開始したりと大変な面もあります。でも、仕事があるからこそ育児とのバランスをとって自分らしくいられる。特に、私の今の環境は、「仕事×子ども」だからこそ出会えています。

似たような環境の人が増えることでHatch Cowork+KIDsのような施設もでき、選択肢が広がるといいなと思っています。

インタビューを終えて

「ワークライフバランス実践してますなんてとても言えません。子どもが寝たら“やった!”と一息つくものの、待っているのはお皿洗い、その後に仕事ですからね(笑)」。

思わずそうそう、とうなずいてしまうエピソードもユーモアを交えて話してくださった伊藤さん。これからの伊藤さんがどんな選択をされるのか、Hatch Cowork+KIDsがどう発展していくのか、今後が楽しみです。

伊藤紘子(フリーライター)

伊藤紘子(フリーライター)

専門学校卒業後は広告代理店に入社し、 教育関係媒体のディレクター・ライターに。
2008年 5月 株式会社リクルートメディアコミュニケーションズ 進学広告審査会にて 人物取材原稿が準グランプリ受賞。
2009年1月 フリーランスのライターとして独立。広告や企業誌、Webなど、媒体・分野は多岐に渡るが、もっとも力を入れているのは人物取材。働いていなかった父親の影響で「働く人」や「仕事を通した人生」に興味を持ち、その分野に注力する。これまでに取材した人は600名以上。

Hatch Cowork+KIDsはキッズルームつきのコワーキングスペースです

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