2017年9月9日 更新

将来就きたい職業は? 時代を反映する子どもの夢と親の希望

アンケート結果から、子どもと親それぞれの思いを探ります

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先日、子どもと遊ぼうと最新版の人生ゲームを購入した筆者ですが、驚いたのは職業が「三ツ星パティシエ」や「売れっ子声優」「ロボットクリエイター」など時代を反映したものに一新されていたのです。改めて幼少期には思ってもいなかった職業が増えたと感じ、その選択肢の多さにわくわくしました。

今回は職業選択に関するアンケート結果を子ども目線・親目線からご紹介します。

子どもが就きたい職業 新しくランク入りしたのは?

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いよいよ、2018年春卒業予定者の就職活動が始まりました。「AIが仕事を奪う」などの研究が話題を集めたように、今後はこれまで以上に仕事の内容や働き方が変わっていくことが予想されます。そのような中、現在の子どもたちはどういった職業に就きたいと思っているのでしょうか?

総合人事・人財サービスを展開するアデコ株式会社が、日本全国の小中学生1,000人(男女各500人)を対象としたインターネットによるアンケートを行いました。それによると、男子の一位は手堅く「会社員」、女子の一位は「パティシエ」という結果になりました。

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「会社員」が上位ランクである一方で、男子・女子ともに「自営業・個人事業主・フリーランス」がランク外からランクインしており、多様な働き方が広がり、子ども達へも浸透しつつあることがこの結果から伺えます。

「働き方の未来2035」未来からのメッセージが伝える20年後のくらしと仕事 - くらしと仕事

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働くお母さんは「無理ゲー」?

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そして、もうひとつ女子の方でランク外からランクインしているのが「専業主婦」です。

フェイスブックの最高執行責任者、シェリル・サンドバーグさんは著書『LEAN IN』の中でこのように語っています。

「いまどきの女の子たちの多くは、自分の母親が職場で、家庭で、すべてをこなそうと奮闘しているのを目の当たりにして育った。そして、何かをあきらめるしかないと考えている。その「何か」は、だいたいは仕事なのだ。
via 『LEAN IN(リーン・イン) 女性、仕事、リーダーへの意欲』(シェリル・サンドバーグ著)

「ワーク」と「ライフ」の対立の中で、両立させるのが難しいなら「ライフ」を取ろうという選択なのかもしれません。間近で見ている子どもの目はやはり鋭いのです。今後女性が活躍しやすい環境に変わることで、次に続く世代がこういう働き方ならできそう!という「ワーク」も「ライフ」もあきらめずにすむ社会になってくれることを願うばかりです。

(『LEAN IN』はこちらでご紹介しています:年末年始に読みたい「自分を変える」本10選)

 

同性の親からの大きな影響力

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では、子どもたちはどのようにしてなりたい職業を考えるのでしょうか。

2013年と少し古いものになりますが、株式会社バンダイが行ったアンケートから興味深い結果が見えてきました。

バンダイこどもアンケートレポートVol.208「将来な...

バンダイこどもアンケートレポートVol.208「将来なりたいものに関する意識調査」結果

「子どもたちが将来なりたいものは、何から影響を受けたのか」という質問に対して3位にランクインしているのが男子は「父親」、女子は「母親」なのです。「親の背を見て子は育つ」と言いますが、親、特に同性の親から受ける影響は子どもの将来に大きな影響を与えるようです。

 

親が子どもに勧めるキャリアとは

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続いては、主婦に特化した人材サービス『しゅふJOB』総研が『子どもに勧めるキャリア』をテーマにアンケート調査を行った結果です。 『しゅふJOBパート』に登録している801名に対して行ったものなので、結婚や出産を機に一度退職したという自身の経験や苦労がダイレクトに反映されているのかもしれません。

就活解禁!「オヤカク」前に知りたい、働く主婦が子どもに勧めるキャリアとは? 1位 専門職・技術職 69.5%  結婚・出産を経ても継続できる49.4%~しゅふJOB総研アンケート~ (9406)

「専門職・技術職など手に職や資格を持って働くキャリア」が69.5%と圧倒的1位。公務員など安定性を求める声もあるものの、「大手企業で終身雇用で働くキャリア」は低く、長く働く=一社で勤め上げるではなく、ライフイベントに応じて離職・転職などがあったとしても働き続けることができるように専門的なキャリアを身につけて欲しいという母親の願いが見受けられます。

フリーコメントでは

【国内の大手企業に就職し終身雇用で働くキャリアを選んだ方】

・「本人に起業したいなどの希望があれば応援したいが、親としては安定の方向を勧めると思う」(60代:その他)

【起業・フリーランスなど独立して稼ぐ力を身につけ働くキャリアを選んだ方】

・「終身雇用制度をあてにできない」(50代:派遣社員)

・「企業なんて、あてにならないから。復職オッケーと言っていてもいざ復職を伝えると断られる(40代:その他)

などと相反するものもあり、子どもには安定した生活を送ってほしいと思う一方、何をもって安定とするかという構造自体が崩れている現状が現れています。

 

既存のロールモデルに縛られない強さを

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いつの時代も変わらないであろう「子どもには苦労して欲しくない」という親の願いがある一方、終身雇用神話が崩壊しつつある中でどのようなキャリアが今後必要になってくるのかを模索している親の姿が見受けられます。 既存のロールモデルが変化しているように、今後は仕事の中身や人生における仕事の定義そのものも変わっていくのかもしれません。

変わり続ける時代の中で、子どもには自分の核となるものを見つめ続けることのできる強さを持って成長して欲しいという思いを強くしました。

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西谷 じゅり 西谷 じゅり