2017年7月28日 更新

子育て期間中も女性の離職率が低いのは◯◯県!その理由は?

地域ごとに異なる女性の就業率、どういった背景があるのでしょうか

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子育て中に女性が仕事を続けるか辞めるのか……この割合は地域によって差があるようです。

このたび、子育て中であっても離職する女性の割合が少ない県が発表されました。いったいどこなのでしょう? また、離職率の低い地域にはどういった特徴があるのでしょうか。

 

 

M字カーブに表れる35歳の壁

かねてから、「女性労働力率はM字カーブ型」というのが日本の特徴であると言われています。厚生労働省が発表している「平成28年版 働く女性の実情」によると、女性の就業率を年齢別に集計すると、子育て期である「30~34歳」と「35~39歳」で低下しています。グラフがアルファベットのMのような形になるためM字カーブと呼んでいます(M字カーブの詳しい解説はこちら)。

厚生労働省「平成28年版 働く女性の実情(I部第2章)」より

厚生労働省「平成28年版 働く女性の実情(I部第2章)」より

そのような中でも、 このM字カーブの窪みが浅い県もあれば深い県もあり、地域によって様々であるということがわかりました。

「出産したら女性は仕事をやめて家庭に入るべき」という考え方は都心よりも地方に根強いという印象があったのですが、考えを改めることになったのが今回の結果。というのも、M字カーブの窪みが一番浅い(子育て期においても女性が離職しない)のは鳥取県。逆に最もM字カーブが深い(子育て期に離職する女性が多い)のが神奈川県だったのです。

厚生労働省「平成28年版 働く女性の実情(I部第2章)」より

厚生労働省「平成28年版 働く女性の実情(I部第2章)」より

厚生労働省「平成28年版 働く女性の実情(I部第2章)」より

厚生労働省「平成28年版 働く女性の実情(I部第2章)」より

 

鳥取県・神奈川県に見る就業形態の差

この2つの県の大きな差は女性の人口に占める「正規の職員・従業員」の割合です。 鳥取県は20歳から59歳までの長い期間に渡って正規職員の割合の方がパートなど非正規の割合よりも高いのです。

厚生労働省「平成28年版 働く女性の実情(I部第2章)」より

厚生労働省「平成28年版 働く女性の実情(I部第2章)」より

一方、神奈川県では正規職員の割合が低く、40%を超えている年齢階級は「25~29歳」(49.6%)のみ。他の期間はパートなど非正規の方が、正規職員でいる割合よりも高いことになります。

厚生労働省「平成28年版 働く女性の実情(I部第2章)」より

厚生労働省「平成28年版 働く女性の実情(I部第2章)」より

正規職員であれば産休・育休などを取得した後に復帰しやすいため、継続的に働くことができる結果と言えます。

今回のレポートではその他にも特徴的な傾向として以下の点に言及しています。

・「医療、福祉」に従事する一般労働者の割合が高い都道府県では、役職者に占める女性の割合が高い

・一般労働者に占める女性の割合が高い 都道府県では、役職者に占める女性の割合が高い

このように、地域により産業構造や就業形態が異なるため厚生労働省は 女性の働き方を考える上で「地域の実情に応じ、施策を展開することが重要」としています。

 

(次ページ:働き方に影響を及ぼす意識の壁

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西谷 じゅり 西谷 じゅり