2017年10月7日 更新

ブランクから仕事に戻る!独立?フリーランス?ママたちの疑問に答えるイベント

経験を活かしてもっと自由に、もっと自分らしく働くために

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「ママになったからこそ、スキルを活かしながら自分らしく働きたい」そう感じる女性は多くいます。けれど、そう思うと同時に今まで通りには働けない不安も感じるものです。9月に行われたセミナー「ブランクを経たママの多様な働き方を考える ~就職からフリーランス、起業まで~」(認定NPO法人サービスグラント、株式会社エスキャリア、株式会社Waris主催)で、離職や育休といったブランクを経た3名の経験者と働く女性を支援する3つの企業・団体の担当者から、キャリアを活かしながら、自分らしく働き続けるヒントを伺いました。

ブランクから仕事に戻る×女性の多様な働き方―経験者編

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認定NPO法人サービスグラントの津田詩織さんの司会進行のもと、第一部では、次の3名の方々がそれぞれの経験をシェアしてくださいました。


・青木祐利さん…ママボノ参加、エスキャリアで業務委託&転職活動中
・江原なおみさん…Warisのキャリアママインターン参加、その後就職
・坂田麻子さん…妊娠後離職、出産後フリーランス

 

育休中の異業種ママたちとの交流が背中を押してくれた―――青木さん

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育休に入る前から、「今しかできないことをしようと思っていた」と語る青木さんは、産後3ヶ月で子どもを連れて外に出ることから始めました。まずはバランスボールを使ったエクササイズで産後の心身のケアをする教室へ。そこで人と話すとき、「子どもは生後3ヶ月です」ではなく、「私は産後3ヶ月です」と一人称で語ることから意識したそうです。

次に、ママボノ(育休中や離職中で復職を視野に入れたママ達が集まりNPOなどの支援に取り組む、ママたちのプロボノ(社会貢献活動))に参加。「異業種のママたちが自分のいいところを持ち寄り、ひとつのプロジェクトを作る体験が復帰の後押しになった」と、育休中で一番印象に残った経験だと語りました。

さらに、育休中のママたちのMBA勉強会では、ママたちに降りかかる事例を通して選択的思考を学び、夫との協力体制を作ることにも力を入れました。「たとえば保育園で子どもが熱を出した時、最初に夫に連絡してもらうと決めて、危機感を持ってもう」など、育休中からプランを立てておくのがベストだそうです。

最後のメッセージは転職について。「わかっていたとはいえ、残業ができないことをネックにとらえる企業は多く苦労した」とのこと。ですが、転職活動をしながらエスキャリア経由でフリーランスとして人事の仕事をしたことが、転職先を見つけるきっかけ・決め手になったそう。「育休中に作ったネットワークが助けてくれた」とつながりの大切さを教えていただきました。

 

16年ぶりの復職は、世代の違う人たちと話せる喜びと感謝がモチベーション―――江原さん

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「出産後、長い間復職という選択肢は考えたことがなかったんです」と話し始めた江原さんは、専業主婦16年のブランクを経て、Warisとサイボウズが共同で開催したキャリアママインターンに参加。それがきっかけでサイボウズに就職しました。

きっかけは、息子たちが成長して手が離れていくのを感じ始めた頃、社会との関わりが欲しいと思うようになったことだったそうです。また、働き続ける友人もとてもキラキラして見えたとも。夫の海外転勤を機に前職を退職した後、赴任先で第一子を出産し、帰国後に第2子を出産したこともあり、その後は子育て中心の生活をしていた江原さんですが、3年ほど前から本格的に再就職へのチャレンジを始めたそうです。「今は、ブランクが長かった分、それでも採用してくれた会社に日々感謝を感じながら仕事をしている」と言います。これまでにほとんど関わりのなかった、世代的にも息子たちと近い20代の人たちと話せることも、とても楽しいことの一つです。復職して半年は、次男が4回も熱を出したり、専業主婦時代と同じように家事をこなしたいという気持ちからムリをしていたそうですが、Warisのメンバーから、「慣れるまでに半年ぐらいかかりますよ」とアドバイスをもらい、約1年かけてペースをつかんできました。今では、息子たちに、「働く母は大変なのよ!」と話しながら、未来のイクメンを作ることにも充実感を覚えているそうです。

 

「いつか」は永遠にやってこない。働きたい気持ちとチャンスがあれば何でもつかんで―――坂田さん

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「キャリアカウンセラーになる!」と決意し、会社を退職。専業主婦期間に活動を始めた坂田さん。まずは経験を積むために、ボランティアや勉強会に参加。さらにネットワークを作るため、人材系の会社の在宅業務を請け負いました。「未経験だけどやってみたい!」とアピールを続けていたところ、初めてのキャリアカウンセリングの仕事が入ってきたそうです。

はじめのうちはご両親に復職を反対されていたそうですが、専業主婦時代に、「やっぱり私は働きたい」と強く思った坂田さんは根気強く交渉を続け、次第に理解を得ていったそうです。

妊娠中に先着順の認証保育園に予約するなど、自分なりにできることから準備を進めていき、今があるとのこと。「いつか、いつかと考えている人が多いけれど、いつかは永遠にきません」と名言されたのが印象的でした。今の働き方を変えたい女性へのアドバイスとして、「スモールステップでもいいから、違うことでも勇気を持ってやってみることが大事」と締めくくりました。

 

ブランクから仕事に戻る×多様な女性の働き方―提供者編

第二部では、次の3企業・団体の担当者からお話を伺いました。

・岡本真梨子さん(株式会社エスキャリア…女性の転職支援(人材紹介)・キャリアカウンセリング)

・小崎亜依子さん(株式会社Waris…知識・経験を活かしてプロとして働きたい女性をサポート)

・樫尾直美さん(認定NPO法人サービスグラント…仕事のスキルや経験を活かした社会貢献活動・プロボノに取り組んでいる)

 

子育てはキャリア!夫が、子どもがではなく、あなたはどうしたいの?――岡本さん

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「ブランクを経た女性は、その期間をゼロととらえる人が多いですが、子育ても立派なキャリアです」と語る岡本さんは、女性のキャリアカウンセリングを専門とするエスキャリアの取締役。第一子の育休復帰後、マミートラック的な働き方にストレスを感じたというご自身の経験から、「体はムリできても、気持ちは騙せない」と、自分のキャリアの軸を作る大切さについてアドバイスされました。そのために「違う観点からアドバイスしてくれる人がいれば、自分はどうなりたいのかが見えてくる」と、いろんな人に出会って相談することを勧めます。

また、今回の参加者にフリーランスを考えている女性が多いと聞いて、「フリーランスはやろうと思えば今日からできる。大事なのは、自分が何屋さんになろうとするか」と、自分の軸を作る重要性をあらためて強調しました。

 

あれこれ考えずに目の前にチャンスがあったら、ぜひやってみて―――小崎さん

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「デメリットを考えると踏み出せない人が多いですが、やってみなければわからない」と語るのは元キャリア女性の再就職を支援するWarisの小崎さん。二人の子どもを育てながら、夫の海外転勤を得て復職しました。はじめは事務の仕事から始めたそうです。「あれこれ考えずに目の前にチャンスがあったら、ぜひやってみて」と最初の一歩を踏み出す大切さを語りました。

フリーランスを目指す方へのアドバイスとしては二つ。「専門性を活かして、営業力、コミュニケーション能力を持ち、最終的に自分はどうなりたいのか長期的に考えること。働く時間、場所を選ばないメリットがある一方、プロとしてどんな状況でも納品する覚悟を」と参加者にエールを送りました。

 

不安もすべて言葉にしてみて。意外に「何とかなる」と思える―――樫尾さん

「今思えば、復職についてもっといろんな人の話を聞けばよかった」と語るのは、サービスグラントの樫尾さん。二人目を出産後ママボノに出会ったことで新しい道を見つけ、転職しました。

ご自身の1度目の育休中、復職後の苦労話ばかりを聞いて不安な気持ちのまま復職をしてしまった経験から、「子育て中はどうしてもコミュニティが狭くなったり、自分だけの殻に閉じこもってしまいがちですが、新しいネットワークを広げることができるのも育休中のメリットです。また、悩みを言葉にすることで同じことを乗り越えた人の体験を聞けたり、何とかなりそうと思えることも多いものです」とおっしゃいました。

 

悩んでいるのは自分だけじゃない。「やりたいこと宣言」がママたちの勇気になる

当日、会場にはキッズスペースが設けられ、子どもたちの声も混じりながらのイベントとなりました。子どもが泣いて迷惑をかけたら……、などとひきこもりがちになってしまうママたちにとって一番大切なのは、「自分だけじゃない」と思えることです。勇気を出して打ち明ければ、実はみんな同じように悩んでいたと気づく。そこから、育休中や復帰後にやりたいことも見えてくるのだと感じました。このイベントがママたちの「やりたいこと宣言」の第一歩になるといいですね。

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篠原 舞 篠原 舞